藤井神社の由緒を証明する瓶子

文化財 瓶子

瓶子スケッチ
鎌倉時代のもので、「藤井宮大明神御酒瓶子」の陰刻がある(スケッチ図)



瓶子

藤井神社の社宝の一つに御神酒を入れる壺があります。

瓶子(へいじ)といいます。

これは鎌倉時代のもので、「藤井宮大明神御酒瓶子」の陰刻がなされており、当時すでに藤井宮大明神がここに存在していたことを証明するものです。

明治十九年に発掘された上質の焼き物です。

高さ20cm、口径10cm、底径10cmで、灰白色の土質で焼きしまっています。


一部は欠損していますが、ほとんど完全な形がわかります。

行基焼きの系統であろうと推定されています。

上の図はそのスケッチ図です。


奉納社が藤井大明神であることと、用途は御神酒を入れるものであることが肩の部分に刻印(下図参照)されている所に価値があります。

すなわち、藤井神社の由緒を証明するものとして価値があるわけです。


昭和45年、愛知県の県文化財に指定されています。

この藤井神社の瓶子は、現在、大府市歴史民俗資料館に展示保管されています。

以前は藤井神社に保管されていましたが、大切なものであり、安全上の問題や、公開の点などから同資料館に移されました。

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