藤井神社の月次祭

藤井神社の月次祭

藤井神社における月次祭の様子
藤井神社における月次祭の様子

月次祭のお供え
月次祭のお供え

宮司の様子
宮司の様子


藤井神社の月次祭

「月次祭」は、「げつじさい」ではなく、「つきなみさい」と読みます。

「月並祭」と書くこともあります。

全国的に、一般的に、毎月定例的に行われる祭礼を「月次祭」と言われます。


藤井神社では、原則的に、毎月の15日を月次祭の日としています。

一般的には毎月行われるのですが、伊勢神宮では、「つきなみのまつり」と呼んで、6月・12月の2回のみとされています。

藤井神社では、一般的例に従い、毎月実施しています。


月次祭とは

私は、初めて参加したころ、渡された年間行事予定表をみて、「月次祭」を「げつじさい」と読んでしまいました。

先輩から、それは「つきなみさい」と読むのだよ、と教えられましたが、「次」という字をどうして「なみ」と読むのか疑問に思いました。

辞書をひいてみると、「次」とは、度数・回数などを数えるのに用いる[接尾]助数詞であって、次々などという連続を意味していることが分かりました。

月次」というのは毎月毎月繰り返し行う、と意味を持っています。

「なみ」というのは、ありふれた一般のものの意です。

これらのことから、「次」の字を「なみ」とよむのは慣例によるもの推定されますが、その意味はきっちりとしています。

次々と繰り返し実施される、ごく一般的な程度のものという意味です。

一般に、それは月並だ、などという場合の「月並」は、繰り返すという意味は薄く、優れていないとか、平凡であるという意味合いが強くなってきます。

しかしそれは明治時代頃そのように解釈されるようになってきたものであり、もともとは、毎月行われる俳句の会を「月並俳句」と称したことによるものです。

ですから、「月並」の本来の意味は毎月繰り返すという意味であったわけです。

「月並祭」と書く場合は、の内容は一般的であることが明瞭ですが、繰り返されるということが希薄になります。

そのため、「次」と書いて「なみ」と読むことによって、その両方を意味するようにしているのではないかと推定されます。

このことは、藤井神社の場合に限らず、ごく一般的に当てはまるものと思います。


すなわち、「月次祭」とは

毎月毎月永遠に繰り返し行なわれる祭礼であって、その内容の程度はごく一般的な程度のものである。

ということになるでしょう。

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