あんどんはがし

あんどんはがし

昨年使ったあんどんをはがす

藤井神社の天神社では、毎年7月頃、天神祭が行われますが、この天神祭りは夜祭になります。

たくさんの「あんどん」に火が灯されるのですが、その準備のためにまず昨年使用した「あんどん」の紙をはがす作業があります。

小型トラックの荷台にシートを張ってプールを作り水を入れます。

ここに、昨年使った「あんどん」をどんどん放り込んで水を吸わせます。
プール


「あんどん」は、木枠の上に紙を貼ってありますが、その紙は子供たちが書いてくれた絵がほとんどです。

なかには、交通安全とか、学業成就などの文字も交じっています。

新しく書いてくれた絵にはりかえるわけです。

100個近くのあんどんがあり、各々に4面あるわけですからはがすだけでも大変です。

上からも水を撒いたりして十分に濡れるまでしばらく待ちます。
水浸け


枠の中央の紙は簡単に破けますが、枠の部分にノリでくっついている紙はなかなかとれません。

ヘラではがしたり、たわしで擦ったりするのですが、たやすい作業ではありません。

この「あんどん」は、1.5mほどの棒の上に取り付けられ、中にろうそくが灯されます。

風が吹き込むといけませんので、紙がはがれないよう、しっかりと糊付けされているためなかなかはがせないのです。
へら


梅雨明け前後の暑いときにこの作業を行うことになります。

朝早く、7時半には全員集まって作業開始です。

建物の日陰で作業しますが、もたもたしていると日が昇ってきてしまいます。

とにかく人数掛けて人海戦術よりしかたありません。

このトラックにシートを敷いて、水が漏れないように準備してきてくれる人、Aさんがいます。

トラックもシートも、その準備の手間も、全部その方の善意に頼っていますが、本当に有難いことです。
皆ではがし


皆が集まれるのは日曜日が一番良いようです。

参集殿の玄関にならべて、来週の日曜日まで乾燥させておきます。

今度はこの木枠の上に新しい絵を描いた紙をはりつけます。

子供たちは一生懸命絵を描いてくれます。

とても素晴らしい絵になります。

祭り当日の夜は、おじいさんやおばぁさんも、孫の書いてくれた絵を見に来てくれます。
はがした枠