長浜の曳山祭

長浜の曳山祭

山車と曳山

曳山とは、山車の別名で、屋台や山笠などともいわれる神社から引き出されるもののことです。

長浜の曳山祭

長浜曳山祭(ながはまひきやままつり)とは、滋賀県長浜市で毎年4月に開催される祭で、京都の祇園祭、高山市の高山祭と並んで日本三大山車祭の一つに数えられています。

長浜曳山祭の曳山行事という名称で1979年(昭和54年)2月3日に重要無形民俗文化財に指定されました。

長浜の曳山祭は、舞台付き曳山での子ども歌舞伎の上演を中心とした旧長浜町内の祭で、毎年4月15日を中心とした長浜八幡宮の春の例祭に奉納されます。

近世の長浜町に属する各町と、七郷と呼ばれる隣接集落が参加し、13基の曳山があります。

そのうちの12基(鳳凰山、高砂山、猩々丸、壽山、翁山、常磐山、萬歳楼、孔雀山、青海山、月宮殿、諫皷山、春日山)が子ども歌舞伎をおこない、毎年4基ずつ交代で巡行します。

祭は4月9日の線香番に始まり、12日までの4日間は若衆による裸参り、13日未明に起し太鼓が町内を囃し廻ると、早朝から長刀山と他の12基の曳山が御幣迎えに社参し、神輿がお旅所へ渡り、午後に若衆が出番山の順番を決める籤取式に臨みます。

13日夕方曳山の上で初めて子ども歌舞伎が演ぜられ、一番山は三番叟を舞います。

宵宮14日の登り山は出番山を神社へ曳行した後、子ども歌舞伎の役者が神社から町内へ練り渡る夕渡りがあり、15日朝には神社へ向かう朝渡り、長刀山による太刀渡りがあります。

15日の夕方から、出番山が順にお旅所で子ども歌舞伎を奉納します。