神社

神社

神社とは


一般に、神聖な山や滝、岩、森、巨木などには神が宿るとしてして敬われ、通常の山や滝、岩、森、巨木とは区別されます。

古くには、そのような神聖な山や滝そのものが神社と言われたこともあります。

現在の神社とは、神道の信仰に基づき作られた、恒設の祭祀施設のことです。

社殿を伴う神社は、これらの神々が御神体から移し祀られたところであり、祭殿が常設化したものとされています。

このため、教会や寺院の礼拝堂とは趣が異なります。

神社の社殿はもちろんですが、鳥居の内側一帯が神の宿る神域とみなされます。

戦前では、神道としての宗教と趣の違う「国家神道」があり、これを「神社」としていました。

神社の起源


神社の起源は、神聖な巨石や大山など、神の住む禁足地での祭事の際に、臨時に建てた祭壇にあります。

社殿は本来は常設ではありませんでした。


創建が古い神社には現在も本殿がないところも存在します。

磐座や禁足地の山や島などの手前に拝殿があるのみの神社です。

また、さらには社殿が全く無い神社もあります。

また、御神体として、このような自然のものだけでなく、人や巻物などの場合もあります。


古社はそれぞれの縁起により御神体の近くに社殿を構える事が多くあります。

新しく神社を造営するときなど、適当な場所に分霊や氏神を祀ることがあります。

場所の選定の仕方は様々で、縁起から選ぶ場合や、清浄な場所を選ぶ場合、参拝のしやすさで選ぶ場合などがあります。

社殿を海上や山頂において祀ることもありますし、現代ではビルの屋上に祀ることもあります。

藤井神社の起源の想像


これは私的な想像ですが、横根の藤井神社の場合、神社の近くに藤と泉があったから藤井神社となずけられたのではないかもしれません。

旅人を癒す大きな藤と、こんこんと湧き出てくる神聖な井戸を対象として、社殿が作られたのかもしれません。

横根の藤井神社は、発掘された瓶子の示すように、鎌倉時代以前に創建されたといわれています。

藤の神、井戸の神など想像するのはいかがでしょうか。